肩こりから? この手のしびれと頭痛?

症例

5月13日(火) 30代女性 右手の痺れ感と締め付ける頭痛で来院。
ゴールデンウイーク明け頃から少しづつ右手に違和感を感じだし、その後追いかけるように頭痛が出始める。普段と変わらない生活リズムなので、少々連休で疲れたかと思われていたようです。しかし一週間ほどした週末に症状が強くなり来院させれました。
ご本人は数年前にストレートネックとの診断は受けたものの、生活指導など受けておらず放置していたそうです。PCを中心ととした業務で一日座ったまま、通勤は駅まで自転車で歩くことはほとんどなく、休日などは車で出かけることが多く運動らしいことはしていないそうです。

施術例

この方の歩様、立位および座位の姿勢を見てみると、かなり頭が前方に飛び出し上背部が丸まり、骨盤は後方傾斜で見た目上のO脚状態で、歩様はペタペタと横に大きく振れて、まるで歩き始めの子供のようです。頭痛と手の痺れ感の原因を探っていきます。動作をさせてみると肩が前に入り込んで、鎖骨の動きに制限が出ていて腕も挙上制限が出ています。呼吸も浅く胸郭が膨張して硬くなった状態で、家族に数年前からいびきが大きくなったと指摘されていたそうです。
まずは、胸郭を柔らかく可動させ、前に入り込んだ肩を後方に可動域を付けて鎖骨の動きを柔らかくします。すると頭の位置が少し起き上がってきます。すると血行が変わってきますので、頭痛が柔らかくなってくるのと同時に手の痺れは消えて少々違和感が残る程度に変化しましたので、姿勢の改善が重要とお話をしました。
現状からの奪回のため二週間程度の集中的な施術後、現状ではほぼ無症状になりましたので、今後肩周りの姿勢を正す3分体操と、少しづつ可能な限り歩行などの軽微な運動を指導し、今後は一月に二回程度の来院をお願いし姿勢のさらなる改善を目標にご本人も無頑張り始めたところです。

患者さんの声

まだ始めたばかりですが、週末は60分程度、平日は帰宅後30分程度を2日間くらい歩行の実践をしてるそうです。頭痛は治まり手の違和感がほんの少し残っているが、日常気にならないくらいになってきたそうです。

チェックポイント:今回の患者さんは、頭が前方に傾きすぎて背中が丸まり、肩が前方に入りすぎてしまいました。結果首は、引っ張られる力がかかり血行が悪くなることで頭痛を誘発し、鎖骨周りの可動制限から、鎖骨下動脈や腕の神経などを圧迫して手の症状を作り出していたようです。